今日は夕方になり、やっと家から外に出た。


夕立ちの前ぶれか、オレンジ色の空にかすかに雲がたちこめてきていた。


近くの小さな交差点から、子供達の無邪気に遊ぶ声が辺りに響く。




朝は、好きだ。


希望の匂いがするから。




夜は、好きだ。


月や星が、照らしてくれるから。




夕暮れ時は、嫌いだ。


夕焼けのあかりは、さよならの合図。
寂しさばかりが心を支配してしまう。



「大人なんて、どっかいなくなればいい」
そう、思っていたあの頃。


夕暮れ時になると楽しい時間を、否が応でも全て引き裂いていった、あの存在。




でも、ふと思った。



「いつの間にか、俺は間違いなく引き裂く側に立っているよな」



交差点を過ぎ、角を曲がると、子供の声は幻だったかのように消えていった。





バイバイ




また明日




運命